召喚魔法失敗しました!?



―え……?


苦しかったはずなのに、肺いっぱいに酸素が送られてくる。


首を絞めていた蔦がボロボロと崩れ落ちた。


耳元でいつものあの優しい声。


そしてあの温もりに包まれる。



「ウィ……リー……?」



掠れた声で名前を呼ぶとウィリーは顔を首に埋めてぐったりと持たれかかった。


ぐらついた足に力を入れてそっと抱き寄せ、背中に触れる。


ぬっとりとした何かで手が濡れる。