土から急成長を遂げて上へ上へと伸び続ける太い蔦。
それがなぜか私の首をきつく絞めていく。
そして私の横に現れたのはウィリーの一撃を食らったはずのリックがいた。
「邪神の使い魔のドラゴンも、俺の分身の式神もお前には通用しない。ならばもうこいつを殺すまでだ。何としてでも俺は力を得るぞ」
『そいつを殺した所で俺の力は変わらん。いい加減諦めてお前の首を刎ねさせろ』
「嫌だと言ったら?」
『もう手加減はなしだと思え』
ウィリーが構えると急に息が出来なくなる。
一気に降下してくると同時に、リックが私に剣を向けそのまま振り落とした。
意識が……ダメ……持たない。



