落雷と少し焦げ臭い匂い。 ポロポロと灰が宙を舞う。 ……間に合わなかった。 止められたかもしれないのに。 私に何も力がないせいで―― 「使い魔ごと木っ端微塵かよ。恐ろしいな〜団長様は」 「え?」 振り返るよりも先に首に何が締め付けてくる。 く、苦しい……一体、これ、な、に? ぼやける視界の中で必死に辺りを見渡す。