召喚魔法失敗しました!?




私の声で微かにウィリーの動きが止まる。


チャンスだ……なんとかしてでもウィリーをいつも通りにしなきゃ。


お願いウィリー元に戻って。



「ウィリー、また魔法教えてよ。明日は、私にとって大事な日なんだよ?一緒に帰ろう?」



涙を堪えながら、震える声でウィリーを真っ直ぐ見つめた。


そんな私を見向きもしないで、剣に魔力を込め始めた。



『俺の邪魔をするな。俺の目的はこいつの首を持って帰ることだ。元々お前は道具にすぎん』


「あなたは私が召喚したのよ?」


『簡単に騙されるお前が悪い』


「ウィリー何言って――」



そう聞くよりも速くウィリーが剣を振りかざした。