もうすっかり太陽は地平線に沈み、星が瞬き始める。


月明かりが怪しく二人を照らす。


あれからどれくらいの時間が経ったんだろう。


微かに二人の息が上がってるような気がする。


このままだと体力勝負に成りかねない。


でも……絶対何かある。


どちらが先に仕掛けるかお互い様子を見てるんだ。



「大人しくその力、こちらに渡したらどうだ」



リックは私の方を指さすと、勢いよく炎の刃が飛んでくる。