ちらっとウィリーを見たら、そのままウィリーは近づいてきた。
少し身構えたけど、そんな必要どこにもなくて。
ぎゅっと抱きしめられる感覚に頭がクラクラした。
ああ……ウィリーの匂い。
ウィリーの温もり。
大好きな人が傍にいるそれだけで、幸せになれる。
こうやってまたウィリーと一緒にいれるなんて夢見たい。
『こうなるって分かってたのに……お前を守れなかったこの俺をどうか許してほしい』
抱きしめる力が強くなった。
微かにウィリーの声が震えてるようなそんな気がした。
私は小さく首を横に振ることしかできない。
ウィリーは何も悪くない。
こうやってちゃんと私を探しに来たんだから。
……でもウィリーはこうなるって分かってたの?
「ウィリー、今まで一体何があったの?」
『それは――』



