召喚魔法失敗しました!?



今頃気づいたって遅いってことぐらいは分かってる。


でもちゃんと、言いたい。


こんな私を真っ直ぐ受け止めてくれたウィリーに。


扉を叩く手の力が段々入らなくなってくる。


それと同時に涙が溢れてくる。


会いたいよウィリー……


もう一度だけ抱きしめてよ。


あの温もりを感じたい。



「うっ……」



ウィリー……ウィリー……


何度心の中で想っても伝わることなんてないって分かってるけど、溢れてくる涙と共に想いまで出てくる。