勢い良く立ち上がり、真っ暗な部屋の中で扉を叩く。


どんなに手が痛くても最後まで希望を失いたくないの。


私は、やるべき事がまだ残ってる。


王に認められて魔力を取り戻して、立派な魔法使いに……なりたい。



「お願い開いて!!私はまだ負けたくない!!」



そして少しでもいい。


こんな私でも優しく包み込んでくれたウィリーに会いたい。


ウィリーと一緒に笑いたい。


出来ることならこれからもずっとずっと……彼の隣で。