魔法陣がゆっくりと消え、いつもの教室へと戻っても私の体は言う事を聞かないで動かない。



「ここで、この人の見た記憶は止まっている。意識を失ったんだ」



ふっと小さく笑ったリック。


……ウィリーはなんでこんな事を?


私の知ってるウィリーは偽物だったの?


否定していたのに現実を突きつけられて、全て受け入れるしかなくなる。


皆、皆……私を騙して……


最後にはやっぱり離れていくんだ。


やっぱり私は一人なんだ。