『ほう……悪くない』 「文句なしね?」 『ああ。しかと貰い受けた』 そう言うとウィリーは何か宙に指で書き上げると、それが青白く輝きを放つ。 その文字が小さくなり、ウィリーの額に吸い込まれるように消えていく。 『我が名はウィリー。主となるお前の名は?』 「リーシェ・クロウ」 『リーシェ。俺の命、お前に授けよう』 胸に手を当て一礼をし敬意を表した――ウィリー。 こうして私とウィリーのドタバタな生活が幕を開けた。