リックの言葉にクラスメイト達も驚いたのか、ざわめきは増した。


鋭い視線が次々と刺さる。


その視線に刺された私はもう身動きが取れなくなった。



「僕は見たんだ。真夜中になるとあの魔鳥が悪魔の姿で街の人を襲っているのを」


「そ、そんな……」



ウィリーはそんなこと絶対にしない。


だってウィリーは誰よりも優しい悪魔なんだよ。


皆は知らない私とウィリーの時間の中でどれだけ、ウィリーに助けられたか。


そんなウィリーが誰かを襲うなんてありえない。