何か言いかけたウィリーの口はもう動かない。


言い返せないんでしょ。


いつもならからかい半分でも、何か言ってくるのにね。


今日は私の勝ちかな。


でも、いいの。



「初めてだよ。私のこと怪物扱いしない人なんて。それだけで私……嬉しい」



心の暖かさは消えることはなくて。


その優しい温もりにいつまでも当たっていたいよ。


ウィリーの真似をして私もそっとウィリーの頬を撫でた。