首を横に振ると、抱きしめられていた腕の力が弱まり、冷たい手が私の頬を撫でる。


少し寂しそうな、悲しそうなその表情。


何故かその表情に胸が締めつけられた。



『俺の言葉は信じられないか?』


「……魔力がないのは証明済でしょ」



何度も何度もウィリーに教えてもらった魔法はどれも発動しなかった。


なんで私ウィリーのこと召喚できたのかな。


本当に不思議だよ。