あの日の夕焼け空は、今までみた空の中で


一番綺麗だった


窓際の席を取ったのは


もちろん空が好きというのもあるけど


その日の理由はいつもとは違って


きっと、涙を溢さずにはいられないだろう


そう思ったからだった




大事な人を失うというのは


こんなにも心を裂いて


世界が終わったぐらいに真っ暗で


でも確かに存在していた過去を


蔑ろにはしたくないと


苦しくて、痛くて


永遠に時が止まればいい


そんなことをいつも思わせる


何度経験しても


決して慣れることなどない