案外その言葉は簡単に出てきた。 「そんなの……許しません」 少女は、俺の腕を必死で掴んだまま、言う。 ——はぁ? そもそもお前に許されても許されなくてもどうもしねーし!! 「いいから放せ!お前も死ぬぞ!」 俺は、必死になって叫び返した。 巻き添えなんて、この女も流石に溜まったもんじゃないだろ? 「お断りします!!」 「うわぁ!!」 突如、少女は精一杯の力を振り絞り、空中に投げ出された俺の体を、無理矢理屋上まで引きずり上げた。