「へへっ、おはよ」 ——ちゃんと、いた。 背もたれのない丸い椅子に座っている母さん。それに、専門医らしき先生がいる先にあったベッドの上で上半身を起こして空笑いをする、俺のもう一人の親友が、そこにはちゃんといた。 「……っ、奈々! 奈々絵!!」 めぐはその姿を見て俺達の中から抜け出して、そいつの細い身体を勢いよく抱きしめた。 「めぐっ……み」 「良かった、無事で。 本当によかった……っ」 めぐは泣きながらそういい、奈々の胸に 顔を埋めた。