その後、あたしはどうなったんだっけ?


思い出そうとしても、記憶はなかった。


あたしは今までずっと気絶していたのだ。


車の中で気絶している内に陽介君は学校から戻ってきて、あたしがいない事に気が付いたに違いない。


きっと部屋の中や外を懸命に探したのだろう。


そしてとうとう見つけたのだ。


母親の車の中で。


そう思うと、体に寒気が走った。


今、陽介君はどこにいるのだろう?


車の中であたしを見つけてなにを思ったんだろう?


あたしはこれからどうなるんだろう?


考えれば考えるほど呼吸は荒くなっていき、頭の中は真っ白になる。