暗黒王子と危ない夜



うーん……。

好きな人なんて、つくろうと思ってつくるものではないと思うし。

気になる人は、過去に何人かいたことはあるけど、どれも恋って形にはならなずに終わっていったんだよね……。


そもそも普段から異性と接する機会が、あたしにはほとんどない。


異性……かあ。

ふと、昨日の夜の出来事が脳裏をよぎる。


本多くんの冷たい体温を思い出すと、なぜか心臓がドクリと音を立てる。



「……うん? どうした萌葉、固まって!」


桃香が顔をのぞき込んできて、桃香も首を傾げてあたしを見つめる。