「あ、あんまり良いことは言われてないよ?」
「ははっ、そりゃあそうだろうな。ちょっと何個か言ってみ?」
うながされて仕方なく口を開く。
「ぼ……暴走族の、」
「ああ」
「そうちょう? だったとか、幹部だったとか。もしくは今も……現在進行形で」
「はいはい、他は?」
「……やくざ、の、息子だとか」
「ん。他は?」
「あとは……少年院出てるとか……?」
「あー院卒な」
何がおもしろいのか、
あたしがひとつずつ噂を挙げていくにつれて三成くんの顔はどんどん楽しげに緩んでいく。
もう……このへんにしておこう。
他にもまだ、二重人格だとか、女の子を寝取るのが趣味だとか、
根拠のないものがたくさんあるけど、さすがにベラベラと話すのも気が引ける。



