「それで……本多くんは、あの後どこに行ったの?」
「あー…。たぶん慶一郎さんのとこじゃねえかな」
「けいいちろう、さん?」
椎葉くん──もとい、三成くんの教えてくれた名前に心当たりはなく。
「逆に聞くけど、萌葉はどこまで知ってんだ?」
「どこまでって?」
「七瀬のこと」
「まったく何も……」
噂はいろいろ聞くけれど、根拠はないし。その程度で“知っている“とは言えないだろうし。
「えっと。……本多くんは不良なの?」
なんとなく頭に浮かんだことをそのまま尋ねれば、三成くんは盛大に吹き出した。
なにかヘンなことを聞いてしまったのかと焦って、顔にまた熱が集中する。
「えっ、だってあの……噂で、いろいろ危ないことを聞いて……っ」



