次の日、朝一番にいらした瀧川さんが、書き留めに記入を終えて、鞄からそっと袋を取り出した。


「今日は昨日頂戴したこちらをいただきます」


お邪魔にならなくてよかった。報告に笑って頷く。


「ありがとうございます。楽しいお時間の一助になりましたら幸いです」

「もちろんです。それでは、十三時にまた来ます」

「お待ちしております」


即答してくれた瀧川さんに普段通りの挨拶をして後ろ姿を見送ってから、きつく目を閉じた。


今年もよい年になりますように。


できればどうか、瀧川さんが常連でいてくれますように。