「ハガキはあたしが出しておいてあげるよ」


アンミ達がいない隙に晃紀にそう声をかけると、晃紀は素直にハガキを渡してくれた。


そのハガキにはしっかりと光の名前が書かれている。


「ありがとう芽衣。アンミはすごく上機嫌だったよ」


「よかったね。でも結局買わなかったんだ？」


「あぁ。でも、光の家にいい商品が届けば買うって言ってた」


「そっか」


あたしは手元のハガキを指先でなぞりながらそう会話をしていた。


よく見ればサイン欄だけツギハギになっていることがわかる。


これが有効だったら、今度はもう少し上手に切り貼りできるようにならないとね。


そう思ったのだった。