早乙女凛子とホラーゲーム

私が振り下ろした赤い木刀が、ゾンビの私の胸に当たって腐った肉が飛び散った。




それでもゾンビの私は、一歩も引かず、ゾンビの本能を剥き出しにして、私に噛みつこうと、口を広げて私に迫ってくる。




私はそんなおぞましい姿の自分を見て、理性を失った自分がどんなに醜い存在であるかを感じていた。




〈 頭を殴らなきゃ……。

脳を破壊しないと、ゾンビの私は動きを止めない。

やらなくちゃ……。

この最悪の世界を終わらせるために 〉




私は決意を固め、赤い木刀を振りかぶった。




そして、握りしめた赤い木刀をゾンビの私の頭めがけて、渾身の力で振り下ろした。




〈 お願い、これで倒れて! 〉




願いを込めた私の一撃は、ゾンビの私の額を捉え、ゾンビの私は膝からゆっくりと崩れ落ちた。