早乙女凛子とホラーゲーム

ガタン!




静かだった部屋の中で何かが倒れた大きな音がして、私はまたドキリとして、息を詰まらせた。




ドアが閉まって、出られなくなったこの部屋の中に、私以外の誰かがいる。




その誰かは、間違いなく私の敵で、私を襲うために、どこかで息を潜めている。




私は右手に持っていた赤い木刀を握りしめ、息を潜めながら、辺りを見まわした。




この広い部屋は今、しんと静まり返っていて、物音一つしなかった。




そんな静かな空間の中で、敵がどこにいるかなんて、私にはわからない。




私はどうすればいいの?




私はドキドキと音を立てる心音を感じながら、ゆっくりと雑然とした部屋の中を歩き始めた。




敵はきっとどこかで、そんな私をじっと見ている。




私を襲うために。




私を食べてやろうと、思いながら……。