早乙女凛子とホラーゲーム

〈 やった!

ゾンビの手首が千切れた 〉




私は手首から千切れながらも、まだ私の足をつかんでいるゾンビの腐った手を見つめていた。




私はその醜く汚らわしい手を靴で払い落とし、床に這いつくばっている首がへし曲がった女のゾンビから一歩、二歩と距離を取った。




「食わせろ!」




首がへし曲がった女のゾンビは、手首から下を失っても、まだ私を食べることに執念を燃やし、私のことをにらんでいた。




〈 こんなゾンビに構ってなんていられない! 〉




私はそう思うと、振り返って、階段から上の階を見上げた。




〈 急がなくちゃ。

私が目指す場所は、このビルの最上階。

私はそこで、この最悪の世界をぶち壊すんだ! 〉




私は自分を奮い立たせ、再び階段を走り始めた。