早乙女凛子とホラーゲーム

〈 どうして?

倒したと思ったのに…… 〉




私が赤い木刀で頭を殴りつけ倒したと思っていたゾンビが、再び動き出し、その濁った黄色い目を私に向けていた。




〈 死んだんじゃなかったの?

私はちゃんと頭を殴りつけたのに…… 〉




私はゾンビに足をつかまれていることを知ると、ゾワゾワとした死への恐怖が足元からわき上がってきた。




〈 逃げなくちゃ……

私は逃げなくちゃ…… 〉




首がへし曲がった女のゾンビは、私がパニックになっているのもお構いなしで、不気味に笑って口を開いた。




「食わせろ!」




私の身体中に恐怖が駆け巡った。




ゾンビに噛まれたプレイヤーは……。




私がそんなことを考えているうちに、首がへし曲がった女のゾンビは、大きく口を広げ、歯を剥き出しにして、私の足に襲いかかった。