早乙女凛子とホラーゲーム

私は手にした太い木の枝が、予想以上に重かったことに、一瞬、戸惑ったけど、歯を食いしばり、その太い木の枝を持ち上げた。




そして私は、無我夢中で死神先生と揉み合う蒼太の元に駆けつけて、太い木の枝を振りかぶった。




〈 私は女だから、こんな重い木の枝を持ったことなんてない…… 〉




その太い木の枝の重さは、推定30キロ。




とても女が振りまわすようなものではなかった。




〈 蒼太のために、一生に一度の火事場のくそ力。

お願いだから、私に宿って! 〉




私は必死だった。




私には、今のこの一瞬だけが、私のすべてに思えていた。




私が限界を越えた力を出したとき、私の体は悲鳴を上げるかもしれない。




でも、私は戦わなくちゃ。




私に大切なのは、今だから。