早乙女凛子とホラーゲーム

〈 いけない、気づかれる! 〉




私はそう思って、ドキドキしながら、ゼェーゼェーと肩で息をしていた。




そして、私に続いて、蒼太が大きく息を吸い込んだ。




〈 ヤバイ……。

ゾンビは、私たちの存在に気づいたかも…… 〉




私たちの姿は、草むらの中にスッポリと隠れていて、普通ならば、簡単には見つけられない。




だとしたら、もしかして、ゾンビたちも私たちの存在に気づかないかも……。




私はそんな淡い期待を抱いていたが、私のその期待は、ゾンビの低く不気味な声にかき消された。




「食わせろ!」




私がその声に振り返ると、そこには一体の大きなゾンビがいて、草むらに潜む私たちを見下ろしていた。