私たちは再び階段を駆け上がり、最上階を目指した。




下から押し寄せてくるゾンビの群れは、ますます数を増し、階段を埋めつくしながら、私たちに迫ってくる。




私は全力で走り続けながら、高藤が言った言葉を思い出していた。




〈 私たちが『ゾンビ街』に来た本当の理由が、このおぞましい世界の映像化だとしたら、私は絶対にドリーム社を許せない!

海斗や麻美は、ドリーム社を儲けさせるために死んだの?

雄大や瑞穂の命は、残酷な死の映像を作るために失われたの? 〉




私の中に、ドリーム社へ対する怒りが、溢れんばかりに沸き起こっていた。




私はみんなの仇を取りたい。




ドリーム社に復讐したい。




だから私は、一刻も早く、リアルな世界に帰らなくちゃ。




ドリーム社の悪を暴くために。