早乙女凛子とホラーゲーム

「蒼太、急ごう。

私、早く最上階に行って、『ゾンビ街』のサーバーを壊したい!」




私が感情をむき出しにしてそう叫んだとき、蒼太が持っていた火炎放射機の炎が消えた。




「チクショー、燃料切れかよ!」




蒼太がそう叫んで、火炎放射機を階段に投げ捨てた。




炎で腐った肉を焼かれたゾンビたちは、今まで以上におぞましい姿で、悪臭を放ちながら、私たちに迫ってくる。




そんなゾンビたちの光なき絶望に満ちた目を見たとき、私はゾッとして体が震えた。




〈 もしも私が、あんなにも醜い存在になったとしたら、私は何を思いながら、この世界をさ迷うだろう?

私は死ぬまでずっと、自分の意思を保ちたい。

私は最後まで、早乙女凛子でいたいから 〉