早乙女凛子とホラーゲーム

「驚いた顔をしてるねお嬢さん。

残念ながら、私は3D映像で映し出されているだけの存在だ」




そう言った高藤の姿が、しだいに薄れていき、透けて見えた。




私はそのとき、そこにいる高藤が生身の人間でないことを初めて知った。




私はずっと映像に怯え、映像に怒っていたのだ。




私は脱力して、拳銃を構えていた腕をようやく下ろした。




私が行くべき道は、初めから塞がってなどいなかったのだ。