早乙女凛子とホラーゲーム

「こんな最悪な夢を見たいなんて、思ってる人がいるわけないでしょ。

バカじゃないの!」




「いいえ、あなたの意見は間違っています」




高藤は静かにそう言うと、ニヤリと笑った。




「あなたたちが今、体験しているこのホラーの世界は、将来、映像化されるんですよ。

まさにリアルホラーです。

生身の人間が、おぞましいゾンビたちに襲われ、死んでいく様子をたくさんの人たちが鑑賞して、楽しむことになるでしょう。

つまり、あなたたち『ゾンビ街』のプレイヤーは、五万円で雇われた役者みたいなものです。

あなたたちの死を多くの人たちが期待しながら、あなた方が死んでいく映像を見るでしょう」




私は高藤の話を聞いて、身体中の血液が逆流して、体が火照っていくのを感じていた。