「よくここまで来れましたね。

どうですか?

この『ゾンビ街』は、難易度の高いゲームだったでしょ?」




私は今のこの状況で、冷静にそう話しかけてくる高藤に違和感を覚えた。




ほんの数フロア下の階段では、蒼太とゾンビたちが戦っているはずだった。




この緊迫した場面で、高藤だけは平穏な日常の中にいるような態度を崩さなかった。




でも、どんなに紳士面をしてみても、高藤はこの『ゾンビ街』の案内人。




あのドリーム社の手下だ。




私はそんな高藤を警戒しながら、高藤に話しかけた。