早乙女凛子とホラーゲーム

「行こう、凛子。

オレたちが目指す場所は、このビルの最上階だ」




蒼太がそう言って、廊下に倒れている海斗から目を離し、私の手を握りしめた。




私は蒼太のその言葉に小さくうなずくと、蒼太と一緒に前に進むことを決意していた。




〈 蒼太、時間って、本当に残酷だね。

時間って、前に進むばかりで、決して後戻りしてはくれないから……。

もう私たちは、海斗と友達にはなれないんだね。

私、本当は大切な過去から離れたくない。

でも、行かなくちゃ……。

私たちは自分の未来を手にしなくちゃならないから…… 〉