早乙女凛子とホラーゲーム

廊下を真っ直ぐ走ってくると、その先の廊下が二股に別れていて、私たちは最初の選択を迫られた。




私たちが行くべき道は、右なの? それとも左?




「凛子、右に行くぞ!」




蒼太は走りながら、迷いなく私に言った。




いつもは自分の意見を内に秘め、決断力がなさそうな蒼太なのに、どうして?




私はそんなことを思いながら、蒼太と繋がっている右手に力を込めた。




「蒼太は、この迷路の謎が解けたの?」




私は期待を込めて、蒼太に話しかけた。




「謎なんて、何もわからない」




蒼太はそう言いながら、私と一緒に右に分かれている廊下に入っていった。




「そんなときは、勘に頼るしかないだろ?

迷ってたって、答えは出ない。

間違っても行動してれば、やり直せる。

そうだろ、凛子」




「バカじゃないの?」




私はいつもとは違う蒼太に戸惑いながら、蒼太に悪態をついていた。




「蒼太の勘に運命を任せる身にもなってよ。

私、まだ17才なんだからね。

やりたいこと、たくさんあるんだからね!」




口ではそう言いながら、蒼太に手を引かれていることが心地良かった。




私と蒼太は、リアルな世界に一緒に帰る。




だから、二人の運命は最後まで、ずっと一緒なんだ。