「この扉を開けるぞ!」




「行くしかないよ。

ゾンビたちは、すぐ後ろに迫ってる!」




「後悔するなよ!」




「当たり前でしょ。

いいから行くよ!」




私がそう言うと、蒼太が勢いよく扉を開き、私たちの目の前に、新しい世界が現れた。




「何だよ、これ?」




蒼太のその声を聞きながら、私は予想もしていなかった事態に驚いていた。




〈 何なの、この廊下は?

これってまるで、迷路じゃない? 〉




この迷路のような廊下を見た瞬間、私は本当に最上階にたどり着けるかが不安になって、息が詰まった。




そして、そのとき、すぐ後ろから聞こえてきたゾンビたちのうめき声に、私はドキリとして振り返った。