早乙女凛子とホラーゲーム

バン!




蒼太が放った銃声がビル内に響くと、私はドキリとして我に返った。




何で私が弱気になってるの?




私は早乙女凛子。




誰よりも強い女なはずなのに……。




頭を撃ち抜かれたゾンビが床に崩れ落ちて、動かなくなっていた。




私はその様子を見て、自分が生きるか死ぬかのホラーゲームの世界にいることを再確認した。




醜いゾンビたちは、撃たれて動かなくなったゾンビの体を踏みつけて、お構いなしに私たちに迫ってきた。




「逃げるぞ、凛子!」




蒼太がそう叫んで、私の手を強く引いた。




「主階段を上っていくんだ。

この階段は、きっと最上階まで繋がっているはずだから」




力強く私の手を引く蒼太に、私は男らしさと頼りがいを感じていた。




蒼太、私は蒼太の言うことを信じるね。




私たちは、絶対に最上階に行けるよね。




そして、私たちはホラーゲームをクリアする。




それが私と蒼太の約束だから。