早乙女凛子とホラーゲーム

「待てよ、凛子!」




私が一人でセンタービルの正面玄関に向かうと、蒼太が私を呼び止め、ついてきた。




私たち二人はセンタービルの正面玄関の前に立ち、これから始まるミッションを想像しながら、センタービルの中をのぞき込んでいた。




「行くぞ、凛子」




蒼太がそう言って、センタービルの正面玄関のドアに手をかけた。




そのとき、私の呼吸が乱れ、私は不安になっていた。




このセンタービルは、今、この『ゾンビ街』で一番危険な場所なはずだから。




私は不安を抱えたまま唾をゴクリと飲み込み、蒼太の後に続いて、センタービルに入り込んだ。




〈 センタービルの中って、不気味なくらい静かだ。

でも、このまま何もないわけはないよね。

私たちはこの『ゾンビ街』で最後のミッションに挑んでいる最中だから 〉