早乙女凛子とホラーゲーム

「凛子、オレだって必死に戦ったのに、そんな言い方はないだろ?」




蒼太が私の背中に向かって、話しかけた。




だけど私は、蒼太の言葉に何も答えず、黙り込んだ。




〈 蒼太、今は私に話しかけないで。

私、何かをしゃべってしまったら、泣き出しそう。

でも、そんなのって、私じゃないから 〉




「凛子、蒼太に何か言ってあげたら?」


私は麻美の言葉にも口をつぐんだ。


「凛子のツンデレは、今に始まったことじゃないだろ?

ほっとけよ。

凛子は生まれつき、ひねくれてんだよ」




海斗がそう言ったとき、私は海斗の脛を蹴飛ばして、バスの奥の座席の方に歩いていった。




「痛ぇ!

凛子のヤツ、何すんだよ」




「海斗、気にすんなよ。

凛子は昔から何考えてるかわからないヤツだから」




「顔はかわいくても、あの性格じゃなぁ。

何で凛子が女に生まれたかな?」




海斗が首を傾げながらそう言うと、海斗の近くで麻美がクスクスと笑った。