早乙女凛子とホラーゲーム

「凛子さん、その意気ですよ。

頑張って下さい」




美紗はそう言って、私に微笑みかけた。




「凛子、わざわざ大きな声を出すなよ。

普通にしゃべっても聞こえるから」




「蒼太は黙ってて。

私は声を大きくして、気合いを入れてるの。

蒼太とはやる気が違うのよ」




「声の大きさとやる気は関係ないだろ?」




「関係あるよ。

大ありだよ。

目の前の困難をはね除けるには、気迫が必要なの。

気迫が足りない蒼太には、わからないだろうけど」




「オレは気迫を内に秘めるタイプなの。

やる気なら、オレの方が上だよ!」




「二人とも、ミッションが始まる前からケンカしないで下さい」




美紗はそう言って、私たちの会話に入ってきた。




「二人が力を合わせれば、一人のときの倍以上の成果が出るはずです。

私は二人が力を合わせて、一緒にこの『ゾンビ街』をクリアすることを願ってます」




美紗がそう言って、私たちに微笑んだとき、私たちは言い争いを止めていた。




そうだ、私たちの敵はドリーム社で、私たちの目的は一つだ。




絶対にミッション3をクリアしなくちゃ。




私たちは、一緒にリアルな世界に帰りたいから。