早乙女凛子とホラーゲーム

私はその悪夢の瞬間を息をするのも忘れて見つめていた。




海斗がゾンビに噛まれる……。


そしたら、海斗もあのおぞましいゾンビになってしまうの?


嫌だよ……。


そんなの、私は嫌だよ……。


お願い海斗。


そのバケモノから逃げて!




男のゾンビが、汚ならしいヨダレを垂らしながら、大きく口を開けて、海斗を噛みつこうとした。




でもそのとき、蒼太が機関銃を振りかぶり、思いっきり男のゾンビの顔を機関銃で殴りつけた。




再びバスの中にゾンビの腐った肉が飛び散り、プレイヤーたちが悲鳴を上げた。




「蒼太!」




私は蒼太が海斗を救ったことがうれしくて、思わず声を張り上げていた。




〈 いつも臆病で、怖がりな蒼太が自分から戦ってるなんて……。

蒼太、殺られないでね。

私は絶対に蒼太を失いたくないから! 〉