「ミッション2クリアおめでとうございます。

ミッション2をクリアできたのは、お二人だけですよ」




美紗は私と蒼太にそう言って、微笑みかけたけど、私はとても笑う気持ちにはなれなかった。




私の心の中に今あるのは、達成感よりも喪失感だ。




麻美、海斗、雄大、瑞穂。




みんなはもう、私の前に現れてはくれないんだよね。




だって、みんなはもう……。




「今夜はお二人のために、温かい料理を用意しました。

ぜひ料理を楽しんで下さい。

明日のミッション3のために」




私たちの目の前には、美味しそうな料理の数々が並んでいたけど、私はそれを食べる気にはなれなかった。