早乙女凛子とホラーゲーム

今の私には、ほんの数秒が大切だった。




時間に追われながら、蘇りの薬の瓶を壊すことだけに集中しているうちに、
私の周りからすべての音が消えたような気がした。




津波のように押し寄せるゾンビの群れは、そんな私のすぐ近くまで迫っていた。




そして私が、最後の蘇りの薬をなぎ倒したとき、一体のゾンビが私の制服の襟を引っ張った。




その強い力に逆らうことができずに、私は勢いよく床に倒れた。




パニック状態の私が見上げた目線の先には、醜いゾンビの顔が……。




「食わせろ!」




私は醜いゾンビのそのおぞましい声を聞いたとき、命の終わりを感じて、悲鳴を上げた。