早乙女凛子とホラーゲーム

海斗は押し寄せてきたゾンビの群れに飲み込まれ、何体ものゾンビたちに体を食いちぎられていた。




「海斗!」




私は海斗の名前を叫んで、体を震わせながら、海斗がゾンビに食べられる様子を見つめていた。




〈 この世界って、いったい何なの?

どうして海斗はゾンビたちの餌食にならなくちゃいけないの?

私、許せないよ。

この最悪の世界が許せないよ 〉




「ハハハ。

知性を持ったゾンビたちよ、夢と希望を抱く人間からすべてを奪え!

残りはあと二人!

奴らも食いつくせ!」




死神先生の号令とともに、ゾンビの群れが私たちに目を向け、私たちの方へものすごい勢いで迫ってきた。




それなのに、私は何も考えられずに、立ちすくんで泣いていた。




海斗はもう、人間としての生命を失ったんだ。




海斗はもう、二度と私に笑顔を見せないんだ。