早乙女凛子とホラーゲーム

「うわぁぁぁ!」




私の耳に蒼太の叫び声が聞こえてきて、次の瞬間、蒼太が亜矢子の体につかみかかった。




そのとき、私を襲おうとした亜矢子の醜い顔が、私の顔の近くで止まった。




私は、今の危機一髪の状況にドキドキしながら、全力で自分の体に覆い被さる亜矢子を押し退けた。




「食わせろ!」




ヨダレを垂れ流しながら、亜矢子がうめき声を上げた。




蒼太はそんな亜矢子の小さな体を思いっきり蹴飛ばして、亜矢子はようやく私から離れていった。




「凛子、大丈夫か?」




蒼太が私にそう言って、私の顔を見つめていた。




「大丈夫なわけないでしょ。

私は食べられかけたんだから……」




「噛まれたり、引っかかれたりしてないか?」




私は蒼太にそう言われて、ドキドキしながら自分の体に傷がないかを調べ始めた。




もしも私が、亜矢子に引っかかれていたら……。