早乙女凛子とホラーゲーム

「オレたち、助かったみたいだね」




「ああ、そうだな。

危機一発ってヤツだ」




機関銃の乱射音は倉庫内で鳴り止まず、ゾンビたちと突然現れた誰かとの戦いは続いていた。




「でも、私たち以外に、ゾンビたちと戦っている人って、誰なの?」




私がその疑問を口にしたとき、蒼太がようやくその答えを見つけ、私たちに話しかけた。




「わかったよ。

ゾンビたちと戦ってるあの人たちは、『ゾンビ街』のプレイヤーだよ。

ミッションクリアするために、オレたち以外の『ゾンビ街』のプレイヤーが、ここに来たんだ」




「そうか!

『ゾンビ街』のプレイヤーか!

オレたちと同じ目的を持った仲間が、ついにここにたどり着いたってことだな」




私は二人の言葉を聞いたあとに、ゾンビの群れの向こう側にいる仲間に目を向けた。




小柄で気が強そうな女とまるでプロレスラーのような大男。




私はこの二人の顔に見覚えがあった。




〈 間違いない。

私はあの人たちを見たことがある。

あの人たちは、『ゾンビ街』のプレイヤーよ。

でも、このままじゃ、二人しかいないあの人たちは、きっとゾンビの群れに飲み込まれてしまう。

私たちはあの人たちを助けなくちゃ…… 〉




数十体のゾンビたちが、たった二人の『ゾンビ街』のプレイヤーに群がっていた。




私はその光景を見て、息が詰まった。




早く、どうにかしなくちゃ。




あの人たちがゾンビたちの犠牲になる前に……。