早乙女凛子とホラーゲーム

「ヤバイぜ、蒼太。

オレたちの銃弾がなくなっちまう」




「でも、撃たなきゃ……。

ゾンビたちを倒さなきゃ……」




「奇跡を信じて、最後まで撃つしかねぇか。

あきらめたら、そこでゲームオーバーだからな」




ゲームの終わりが近づいていることに、私たちは気づいていた。




でも、ゲームが終わる最後の一秒まで、私たちは全力で戦いたい。




私たちは、ドリーム社に負けを認めたくはないから。




一体のゾンビが手を伸ばし、蒼太の腕をつかもうとしたとき、倉庫内にけたたまし爆発音が響いた。




そして、倉庫内に原因不明の火柱が上がる。




ゾンビたちはその爆発音に反応して、一斉に振り返った。




〈 もしかして、助けが来たの? 〉




私がそう思ったときに、もう一度、爆発音とともに火柱が上がった。




〈 手榴弾だ……。

誰かがゾンビたちと戦ってるんだ…… 〉




私はその奇跡に体が震えた。




誰が私たちを助けてくれたのかはわからない。




でも私は、助けが来たことにホッとして、壁にもたれて、息を吐いた。