早乙女凛子とホラーゲーム

海斗が放った銃弾が浅田先生に命中し、浅田先生の体が左右に揺れる。




私はその様子をドキドキしながら見つめていた。




海斗は憎い相手とはいえ、人間を撃った。




海斗のその決断は、正しいのか、それとも間違いないなのか。




私がそんなことを考えているうちに、機関銃で乱射された浅田先生が仰向けに倒れた。




そのとき、機関銃の乱射がようやく止まり、倉庫内に静寂が戻った。




〈 浅田先生が死んだ…… 〉




私はそう思って、床に倒れて動かなくなった浅田先生を見つめていた。




でも、この『ゾンビ街』に君臨してきた男が、こんなにもあっさり死んでしまうのだろうか?




私は浅田先生の呆気ない死に、拍子抜けしながらも、なぜだか小刻みに体が震えていた。




〈 私たちはホラーゲームのクリアに大きく近づいたの?

私たちは、もう少しでリアルな世界に帰れるの? 〉




「あぁぁぁぁぁ!」




静かだった倉庫内に亜矢子の叫び声が響いた。




その声は、子どもの声とは思えないくらい低くて、不気味で、おぞましかった。