早乙女凛子とホラーゲーム

「悪いのは、凛子じゃないよ」




悲しみにくれている私と海斗に、蒼太がポツリと言った。




「悪いのは、こんな最悪の世界を作り出したドリーム社だよ。

だから、オレたちはミッションをクリアして、この最悪の世界を抜け出し、ドリーム社に乗り込んでやるべきなんだ。

とにかくオレたちは、前に進まなきゃ。

泣いていても、事態は悪化するだけだから」




「わかってるよ。

そんなこと、蒼太に言われなくても、わかってるよ!」




私は自分の悲しみを言葉にして、蒼太にぶつけた。




「私にだって、今、何をするべきかなんて、わかってるよ。

でもさ、私の心が正しい答えを受けつけないの。

蒼太、人の心ってさ、全然、合理的じゃないんだよ。

前向きにならなくちゃって、思っても、後ろ向きになったり、下ばかり見たりしちゃうんだよ。

私は、そんな自分の気持ちをどうしていいか、わからないの」




「悲しみを怒りに変えよう。

オレたちは今の悲しみを怒りに変えて、ドリーム社を叩きつぶすんだ。

凛子、麻美のことを思えばできるだろ?

オレたちは、麻美の仇を取ってやるんだ」