早乙女凛子とホラーゲーム

「り、凛子さん……。

このダイナマイト、スゴすぎですよ。

この破壊力は、僕の想像を越えてますよ」




「雄大、次のダイナマイトをちょうだい!」




「でも、凛子さん。

一階の工場の設備は、ベルトコンベアに引火して、すごい勢いで燃えているのに……」




「炎が自然に燃え広がっていくのなんて、私は待てない!

私はこの工場が憎いの!

この工場で、たくさんの蘇りの薬が作られて、そのせいで、この『ゾンビ街』にたくさんのゾンビたちが生まれて……。

悲しみの連鎖は、全部、この工場から始まっているのよ。

もし、この工場がなかったなら……」




私はそこまで言うと、次から次へと、涙がこぼれ落ちてきて、言葉を続けることができなかった。




私の頭の中に、大切な友だちだった麻美の顔が浮かんで、消えようとしなかった。




この工場さえなかったら、きっと麻美は、死なずにいたのに……。